硫酸 | みくあす化学館

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硫酸

 

今回は、硫酸について。

 

 

硫酸は有名な強酸です。

 

 

工場では、硫黄を燃やして得た二酸化硫黄を
酸化バナジウム触媒に接触させて酸化し、三酸化硫黄を得ます。

 

これを水と反応させて硫酸を作ります。

 

 

硫黄の燃焼
S+O2→SO2

 

二酸化硫黄の酸化(触媒に接触)
2SO2+O2→2SO3

 

SO3+H2O→H2SO4

 

 

これを接触法と言います。

 

 

 

硫酸は、水溶液ではなく
硫酸という液体の物質です。

 

硫酸を水に溶かすと希硫酸になります。

 

水溶液は希硫酸、
水を含まない硫酸は濃硫酸と言います。

 

 

希硫酸と濃硫酸で性質が違います。

 

 

濃硫酸

 

 

濃硫酸は無色のドロっとした液体です。

 

密度が1.83g/cm3と重く、
同じ量の水と比べて約2倍の重さがあります。

 

 

濃硫酸の大きな特徴は脱水性です。

 

ありとあらゆる物質から
水を奪い取る危険な性質があります。

 

なので皮膚についてしまうと
大変なことになります。

 

水分を奪われヤケドのような状態になります。
接触が長いとただれて元の皮膚に戻らなくなります。

 

さらに長時間濃硫酸と接触すると
皮膚が炭になります。

 

こえ〜〜〜!!!

 

濃硫酸は絶対皮膚につけてはいけません。

 

希硫酸なら皮膚についても大丈夫です。
(とはいっても強酸なのですぐ洗いましょう)

 

 

濃硫酸のもう一つの特徴は
不揮発性です。

 

蒸発しません。

 

なのでこぼすといつまでもそこにいます。
全然乾きません。

 

 

不揮発性なので、
揮発性酸の塩と反応して
揮発性の酸を遊離します。

 

 

参考
揮発性酸遊離反応

 

 

 

濃硫酸のもうひとつの特徴は酸化剤になることです。

 

常温の濃硫酸は酸化剤ではないけど
加熱した熱濃硫酸になると酸化剤として働きます。

 

 

なので、熱濃硫酸はさまざまな金属を溶かします。

 

 

希硫酸

 

希硫酸の特徴はあまりありません。
ただの強酸です。

 

 

強酸なので、
弱酸の塩と反応して
弱酸遊離反応を起こします。

 

 

参考
弱酸遊離反応

 

 

また、バリウムイオンや鉛イオンと反応して
白色沈殿を生じます。

 

Ba2++SO42-→BaSO4

 

Pb2++SO42-→PbSO4

 

硫酸バリウム、硫酸鉛は
水に溶けません。

 

なので、希硫酸を加えれば
水溶液中にバリウムや鉛が入っているか分かります。

 

 

それでは、今回はここまで。

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