銀の化合物 | みくあす化学館

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銀の化合物

 

今回は銀の化合物について。

 

 

硝酸銀

 

 

硝酸銀は水によく溶ける物質です。
無色透明な銀イオン水溶液になります。

 

 

硝酸銀水溶液は
電気分解すると陰極で
銀の単体が析出します。

 

 

銀はイオン化傾向の小さい金属です。

 

なので、銀よりも
イオン化傾向の大きい銅や亜鉛などを
硝酸銀水溶液に入れると銀が析出します。

 

 

2AgNO3+Cu→Cu(NO3)2+2Ag

 

2AgNO3+Zn→Zn(NO3)2+2Ag

 

 

 

 

酸化銀

 

 

銀イオン水溶液にアルカリを加えると
褐色の酸化銀が沈殿します。

 

2Ag++2OH-→Ag2O+H2O

水酸化銀ではなく酸化銀です。
間違えないように!

 

普通、金属イオン溶液にアルカリを加えると
水酸化物が沈殿しますが、
銀の場合は酸化銀が沈殿します。

 

 

酸化銀はアンモニア水に溶けて
無色透明なジアンミン銀イオン水溶液になります。

 

Ag2O+4NH3+H2O→2[Ag(NH3)2]++2OH-

 

 

つまり、銀イオン水溶液に
アルカリであるアンモニア水を加えると酸化銀が沈殿し、
もっとたくさん(過剰量)アンモニア水を加えると
酸化銀が溶けて透明な水溶液になります。

 

銀イオン水溶液に、アルカリである
水酸化ナトリウム水溶液を加えても酸化銀は沈殿しますが、
水酸化ナトリウム水溶液はたくさん加えても酸化銀は溶けません。

 

この違いに注意しましょう。

 

 

ジアンミン銀イオン溶液はアルデヒドと反応すると
還元されて銀の単体が生成します(銀鏡反応)

 

 

ハロゲン化銀

 

 

銀イオン水溶液にハロゲン化物イオンを加えると
白色のハロゲン化銀が沈殿します。

 

塩化物イオンを加えると塩化銀が沈殿
Ag++Cl-→AgCl

 

臭化物イオンを加えると臭化銀が沈殿
Ag++Br-→AgBr

 

ヨウ化物イオンを加えるとヨウ化銀が沈殿
Ag++I-→AgI

 

(フッ化銀は水に溶けるので沈殿しない)

 

ハロゲン化銀もアンモニア水には溶けます。

 

ハロゲン化銀は光をあて続けると分解して
単体の銀になります(感光性)。

 

 

銀イオン水溶液

 

 

ここでは、銀イオン水溶液の性質を見ていきましょう。

 

 

銀イオン水溶液は無色透明な水溶液です。
ハロゲン化物イオンを加えると
白色のハロゲン化銀が沈殿します。

 

その他、硫化物イオンとも反応して
黒色の硫化銀が沈殿します。

 

また、クロム酸カリウムを加えると
赤褐色のクロム酸銀が沈殿します。
まがまがしい色ですね。

 

 

それでは、今回はここまで。

 

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