セッケン | みくあす化学館

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セッケン

 

今回は、セッケンについて。

 

 

セッケンは、高級脂肪酸のナトリウム塩です。

 

 

油脂を水酸化ナトリウムで加水分分解すると
けん化してセッケンになります。

 

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セッケンは、ながーい炭素鎖の部分と
カルボン酸塩の部分があります。

 

弱酸であるカルボン酸と
強塩基の水酸化ナトリウムの塩なので
セッケンは弱塩基性です。

 

 

炭素鎖は水に溶けにくくて油に溶けやすい。
塩は水に溶けやすくて油に溶けにくい。

 

セッケンはこの両方の性質を持っています。

 

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炭素鎖の部分を親油性と言います。
油となじみやすいからです。
もしくは疎水性とも言います。
水となじみにくいという意味です。

 

塩の部分は親水性と言います。
こちらは水となじみやすいからですね。

 

 

このように、親油性の部分(親油基)と
親水性の部分(親水基)を両方持つ物質を
界面活性剤と言います。

 

 

水溶液中でセッケンは、
親水性の部分を外側、
親油性の部分を内側に向けて
分子の集合体になっています(ミセル)。

 

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油汚れがあると、
セッケンの親油性の部分(油になじみやすい)がくっついて
ミセルの中に油汚れを取り囲みます。

 

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そうすると、水に溶けない油汚れも
はがれて水と一緒に洗い流すことができます。

 

だからセッケンは汚れを落とせるんです。

 

 

セッケンはカルシウムイオンがあると
水に溶けにくい脂肪酸カルシウム塩が沈殿します。

 

2RCOONa+Ca2+→(RCOO)2Ca+2Na+

 

こうなると洗浄力が低下します。
カルシウムイオンがあるとセッケンが
ダメになってしまうんです。

 

 

カルシウムイオンがあっても
洗浄力が落ちないように開発された
界面活性剤もあります。

 

 

例えば、市販の洗剤には
硫酸アルキルナトリウムや
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)
などの界面活性剤が使われています。

 

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コイツらは天然の油脂から作ったものではなく、
人工的に合成するので合成洗剤と呼ばれます。

 

 

カルボン酸ではなく、硫酸のエステルになっています。
強酸と強塩基の塩なので中性です。

 

セッケンは弱塩基性、
合成洗剤は中性です。

 

 

セッケンは弱酸(カルボン酸)の塩なので
強酸を加えると脂肪酸(カルボン酸)RCOOHが
遊離します(弱酸遊離反応)。

 

RCOONa+HCl→RCOOH+NaCl

 

しかし合成洗剤は強酸の塩なので、
強酸を加えても何も起こりません。

 

 

セッケンは
・弱塩基性
・強酸を加えると沈殿(脂肪酸)
・カルシウムイオンで沈殿(脂肪酸カルシウム塩)

 

合成洗剤は
・中性
・強酸を加えても変化なし
・カルシウムイオンでも変化なし

 

 

それでは、今回はここまで。

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