フェーリング反応 | みくあす化学館

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フェーリング反応

 

今回は、フェーリング反応について。

 

 

青色のフェーリング液に
アルデヒドを加えて加熱すると
赤い沈殿が生じます。

 

 

これがフェーリング反応です。

 

 

フェーリング液は銅イオンの水溶液です。
だから青いんです。

 

水酸化ナトリウムが入っていて塩基性です。

 

「銅イオンって塩基性で水酸化銅沈殿するんじゃないの?」
と思った人は頭いいですね。その通りです。

 

参考
銅イオン

 

フェーリング液は、塩基性でも
銅イオンが沈殿しないように工夫されています。
(知らなくていいけど詳しくは後述)

 

 

2価の銅イオンがアルデヒドで還元されて
1価の酸化銅(T)の赤色沈殿ができます。

 

R-CHO+2Cu2++NaOH+H2O→R-COONa+4H++Cu2O

 

アルデヒドはカルボン酸になります。
塩基があるので中和されて塩になっています。

 

ここでできる酸化銅(T)は
1価の銅です。

 

銅を加熱してできる
2価の酸化銅(U)は黒色です。
間違えないように。

 

 

酸化銅(T)
赤色。フェーリング反応で沈殿。

 

酸化銅(U)
黒色。銅を加熱するとできる。

 

 

フェーリング反応は
見た目で変化が分かりやすいので
アルデヒドの検出反応として使われます。

 

それから、フェーリング液は
糖とも反応します(スクロース以外)。

 

詳しくはこちらで解説しています。

銀鏡反応

 

 

 

おまけ

 

ちょっと難しい話をします。
高校化学の範囲ではないので
読まなくてもいいです。

 

 

フェーリング液には
酒石酸ナトリウムカリウムという物質が入っています。

 

コイツが銅イオンとキレート錯体(大学の範囲)を
形成するので塩基性でも銅イオンが沈殿しません。

 

 

フェーリング液と似たものに、
ベネジクト液があります。
(これは中学の理科で出てきますね)

 

ベネジクト液は、
酒石酸ナトリウムカリウムの代わりに
クエン酸ナトリウムが入っています。

 

原理は同じです。
反応も同じです。

 

つまりフェーリング液とベネジクト液は
ほぼ同じものです。

 

ベネジクト液も、アルデヒドと反応して
赤色沈殿を生じます。

 

ベネジクト液は糖の検出にも使われます。

 

 

フェーリング液の方が反応が分かりやすいです。
ベネジクト液の方が長期保存ができます。
一長一短ですね。

 

 

 

それでは、今回はここまで。

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